ジャンルの反復横跳び

宝塚歌劇その他、心惹かれたものについて

舞台

“しゃべるだけ”の青春と舞台の妙ー舞台『セトウツミ』感想

舞台『セトウツミ』、昨日と今日と連続で観てきました!!めちゃくちゃ楽しかった。川べりで喋るだけのはずの時間がキラキラ眩しく映るのは、有澤樟太郎さんの瀬戸と牧島輝さんの内海はじめ役者の皆様が本当に楽しそうだったからかなぁ。 厳選されたエピソー…

禺伝の七海さんへのありがとうを

禺伝の感想ブログを挙げようと思っていたのですがどうにも完成が見えないので、取り急ぎ七海ひろきさんと歌仙兼定への気持ちだけ書きます。 物語の始まり 特に印象的だった公演時のメモ 2/4 初日 2/10 夜公演 2/19 大千秋楽 七海ひろきさんとこれからのこと …

徒花、だとしても―舞台『刀剣乱舞』綺伝 いくさ世の徒花 感想

あだ-ばな【徒花】 ①咲いても実を結ばない花。むだ花。 ②はかなく散りゆく花。末とげられぬ恋などのたとえにも用いる。 ③季節はずれに咲く花。 ―新村出 編、『広辞苑 第七版』、岩波書店、2018年 科白劇 舞台『刀剣乱舞 /灯』綺伝 いくさ世の徒花 改変 いく…

最高だった AMUSE PRESENTS SUPER HANDSOME W LIVE ”HANDSOME” is not Just for men. 感想

『AMUSE PRESENTS SUPER HANDSOME W LIVE ”HANDSOME” is not Just for men.』、帰り道にいてもたってもいられずこれを書いています。私はただのヅカオタで、アミューズに詳しいわけではありません。でも、開催が決まったときのリリースを見て、コンセプトが…

誰もがジョンで、ロバートだ―舞台『ライフ・イン・ザ・シアター』感想

はじめに 勝村政信さん(ロバート)と高杉真宙くん(ジョン)の90分ノンストップ二人芝居を観てきました。 学校でも社会でも、誰もが後輩であり、先輩になった経験がある。その日々があったから今日の自分があるのだと、ふと思い起こされる作品です。 客席か…

君が変わった―『The View Upstairs-君が見た、あの日-』感想

はじめに 『The View Upstairs-君が見た、あの日-』を観劇してきました。自分もアップステアーズ・ラウンジにいるような気分で2時間15分を過ごし、やっぱり舞台っていいなと思いながら、でも同時に、まとまらない複雑な気持ちを抱えて帰路につきました。2/…

2021観劇まとめ

はじめに 2021年は昨年までと比べてすごく観劇回数が増えた年でした…ざっと3倍(え?)。いや~観ましたね。備忘録を兼ねて1月から順番に振り返っていきます。なお、足を運んだ舞台を中心に、配信で見たものやコンサート等々にもさらっと触れています。 1月…

「生きる力」をありがとう―みっつのロミジュリ

ヴェローナで過ごした3ヶ月半が、ついに終わりをむかえた。「作品に狂う」という状態を初めて経験した、熱いうねりの只中で過ごした青春のような期間だった。今日は3つ/4パターンのロミジュリについてざっくりまとめていきます。 (1) ロミオとジュリエット(3…

"美弥るりか"というジャンルに惹かれて―the Wonder 「MIYA COLLECTION」

美弥さまは私にとって、月のような人です。美しくて、輝いていて、様々な姿を見せてくれて、決して触れることはできない。でも、何度も見上げてしまう。時々ふいに、泣きたくなったりもする。 the Wonder「MIYA COLLECTION」、昨日の千秋楽公演を観劇してま…

舞台『ゲルニカ』考

幕間。アナウンスに導かれるように立ち上がり、ホワイエに向かう。 パンフレットを買い、席に戻る。 文庫本より2回りほど大きい表紙を捲った。 遡ること2時間前。開演直前に滑り込んだ深紅の座席に沈みながら、久しぶりの生の舞台に胸を高鳴らせていた。ネッ…