ジャンルの反復横跳び

宝塚歌劇その他、心惹かれたものについて

華やかに星を彩るひと―綺城ひか理さんお誕生日によせて

 綺城ひか理さま、お誕生日おめでとうございます!!!!!

お誕生日と公演期間が被るのってすごいですよね。浮かれています。『めぐり会いは再び next generation-真夜中の依頼人(ミッドナイト・ガールフレンド)-』『Gran Cantante!!』という作品も好きだから更に嬉しい。

さてさて、綺城ひか理さん(以下、見出しを除いて「あかりさん」と書きます。)を好きになってから迎える二度目のお誕生日ということで、ここ最近のあかりさんについて私が書きたいことを書く!というエントリです。7/10(日)放送のカフェブレイクの内容にも触れていきますので、ネタバレ回避派の方はご注意くださいね。

 

去年のお誕生日記事も貼っておきます。今も、キラキラを流しながら文章を書いています。

7cosmostellab.hatenablog.com

 

めぐタンテでの綺城ひか理さん

宰相オンブル様として

 『めぐり会い~』の世界で5人(星組全体は約80人)だけ悪役として在るオンブルチーム。あかりさんが最上級生として役に真摯に向き合い、小桜ほのかちゃん、蒼舞咲歩さん、朱紫令真さん、極美慎くんとも話し合って演技を深めていった様子がカフェブレから大いに感じることができてときめきが止まりません。オンブル様については「過去に感じた屈辱で動いている人間なので、根底の感情がしっかりしていれば、その場では周りの人に頼って素直に感情を動かしてお芝居ができる(意訳)」と仰っていて、あかりさんの説明力の上手さに毎度舌を巻く大満足な30分でありました。

 マイ初日までに私がキャッチしていたオンブル様の情報は、「綺城さんの、誰かへ向ける愛が重い部分に当て書きされたお役らしい」というもの。何それ面白そう、と思いながら蓋を開けてみたら、息子がクイズに正解するときの控え目なガッツポーズ(かわいい)とか、策を巡らせた理由が結局のところ拗ねてたから(意訳)(かわいい)とか、月刊誌『歌劇』で名前に隠された壮大なひとあかが明かされた(らしいんですけどまだ歌劇を手にできていません!永遠に定期購読の手続きができない)とか、情報量が多いのなんのって。いまだにプロローグでの無表情キツネポーズ見られていないんですけどどうしたらいいですか。

それはともかく、『めぐり会い~』のオンブル様を演じるあかりさんの演技、特に、ロナンの本当の気持ちを聞いた時と、オルレイン公に連れていかれる前の表情の変化が毎回大好きで、心を揺さぶられています。カフェブレでの話の通り、オンブル様は「過去の屈辱」を原動力にして軍を掌握し、王女と息子を結婚させようと画策して約10年を過ごして。同じ月日の間に自ら愛する人を見つけていた息子の姿に気付いて、「行きましょう、父上」と呼びかけられてふっと緩む表情が、ああこの人は愛情深くて、愛されたくて、少しだけ間違えてしまっただけなのだなとわかって悲しい。いつまでも過去に囚われていた自分のこと、オンブル様はきっとあの時はじめて自覚したんじゃないかな。コーラス王の最後の呼びかけに応えるオンブル様は王国のために働く覚悟を新たにしたのだと受け取ったから、息子と、オンブル様とはちょっと険悪そうなジュディスちゃんと一緒にどうか幸せになってほしいなと思う。

"グランカンタンテ"の1人として

 レビュータイトルとなった"素晴らしい歌い手"はもちろん我らが礼真琴さんのことだ、というのは大前提として。あかりさんの歌について書きます。

「オンブルの血」で安定感抜群の低音で劇場を不穏な空気で満たしていたあかりさん。ザ・悪役の曲!が似合う似合う。宰相オンブルの積もりに積もった血縁関係への執着、王に対する承認欲求、愛する息子にそれらを押し付けてしまっていることに気が付けない孤独が切ない。ビバタカ極美くん回によると奥様を亡くしており、カフェブレで背中に傷があることが明かされたオンブル様、アンジェリークを預けてもらえなかった以外に何としても血縁関係を手に入れなければと思うような何かがあった…?なんて、妄想が捗りますね。脱線しました。

バレンシアの熱い花」を歌うあかりさんの声が2階席後方でも驚くくらい大きくてびっくりした。あれどういう仕組みなんだろう。限られたフレーズであってもしっかり美声を聴かせてくださるあかりさん、好きです。

サン・ホセの祭りでぴーさんと声を合わせるのも素敵ですよね。お2人の声の相性の良さ。いやもうサンホセのあかぴーについては冷静な文章が書けないので諦めますがぴーさんには感謝してもしきれません。また脱線しました。

何はともあれ、素晴らしいあかりさんの歌を公演の度に聞かせてもらえている日々が幸せです。

舞台人としての綺城ひか理さん

 驚くくらいに冷静に星組の現状を把握し、自らの立ち位置や役割を俯瞰的に捉えていらっしゃるあかりさん(と私が思っている)。

ご自身の欲は無いのだろうか、と勝手に心配してしまう時もあるのですが、「どうやって伝えよう、をずっと歌いたいと思っていた」、「娘役さんをリフトすることは憧れだった」等、ご自身にとって夢が叶った!嬉しい!という出来事を教えてくださることもあるから安心します。やりたいことも叶えつつ組織に貢献するべく動くことのできるクレバーさを尊敬しています。

カフェブレで下級生さんに「頼る」と仰っていたのも印象的で、私事ですが会社で後輩さんとの関係に悩んで2年目なので物凄く己を省みました。そして、頼りつつも下級生にアドバイスされる際には愛情をもって的確にお話しをされているのかなと別の番組から感じたので、私もまずは向き合い方から変えなければなと思ったり。あかりさんが理想の先輩です。

私にとっての綺城ひか理さん

 かわいい~~~~~~~~~~~~~~~って、7/10放送のカフェブレ初見時はひたすら思ったんです。駄菓子のくだりとか。かわいすぎる。あんなに理知的で素敵なお姉さんなのに目をきゅるきゅるさせて口を んむっ とさせるところ…そして中井さんにフォローされたことがツボだったのか笑ってしまう一連の流れが好きすぎて無限にみていられる。贔屓に抱く「かわいい」の感情に私はまだあまり耐性が無くてドキドキしちゃうんですけど、格好良くて大好きな贔屓のかわいい部分を知ることができることはものすごく嬉しい。もっと知りたいです。

 あかりさんは、「板の上が全て」、「舞台の上の私を見てもらえたら」というようなことを仰ったりと、舞台姿を見て何かを感じてもらいたいという気持ちの強い方なのかなと思っていて、だからこそあかりさんファンはもちろん、あかりさんファン以外の方があかりさんの舞台姿について好意的なツイートをしてくださっているのを見ると、いつもすごく幸せな気持ちになります。ありがとうございますって、ブンブン腕を振って握手したくなる。

そして舞台姿の素敵さとともに、魅力的なお人柄をいろんな機会で見せてくださるところも好き。リレー動画でお話しされていた「パンとカレーをスルーパス」した上級生さん、結局誰だったのか未だにわかっていない気がするのですが真実はいかに。お話の上手さだけではなく文章も上手いことがえと文と組レポ。で明らかになって、いったいあかりさんは何が苦手なんだろうって首を捻る今日この頃です。

まだまだ贔屓と呼ばせていただいてから日は浅いけれど、今日もあかりさんを好きで、その気持ちを胸に灯してご機嫌に生きていられていることに本当に感謝しかありません。

最後に

 あかりさん。

お誕生日にも舞台に立ってくださってありがとうございます。もみくちゃになるくらいたっくさんお祝いされて、涙が出るほど笑える1日に、そして幸せ溢れる1年になりますように。

全力の愛を込めて、大好きです。