ジャンルの反復横跳び

宝塚歌劇その他、心惹かれたものについて

本当のことは誰にもわからない―花組『冬霞の巴里』感想散文

『冬霞の巴里』観劇してきました。あれこれ考えたくなる作品だったので、散文になりますが自分なりの感想を書き残しておきます。 時は19世紀末パリ、ベル・エポックと呼ばれる都市文化の華やかさとは裏腹に、汚職と貧困が蔓延り、一部の民衆の間には無政府主…

徒花、だとしても―舞台『刀剣乱舞』綺伝 いくさ世の徒花 感想

あだ-ばな【徒花】 ①咲いても実を結ばない花。むだ花。 ②はかなく散りゆく花。末とげられぬ恋などのたとえにも用いる。 ③季節はずれに咲く花。 ―新村出 編、『広辞苑 第七版』、岩波書店、2018年 科白劇 舞台『刀剣乱舞 /灯』綺伝 いくさ世の徒花 改変 いく…

最高だった AMUSE PRESENTS SUPER HANDSOME W LIVE ”HANDSOME” is not Just for men. 感想

『AMUSE PRESENTS SUPER HANDSOME W LIVE ”HANDSOME” is not Just for men.』、帰り道にいてもたってもいられずこれを書いています。私はただのヅカオタで、アミューズに詳しいわけではありません。でも、開催が決まったときのリリースを見て、コンセプトが…

誰もがジョンで、ロバートだ―舞台『ライフ・イン・ザ・シアター』感想

はじめに 勝村政信さん(ロバート)と高杉真宙くん(ジョン)の90分ノンストップ二人芝居を観てきました。 学校でも社会でも、誰もが後輩であり、先輩になった経験がある。その日々があったから今日の自分があるのだと、ふと思い起こされる作品です。 客席か…

「理想の綺城」さんを追いかけた―星組『ザ・ジェントル・ライアー~英国的、紳士と淑女のゲーム~』感想

せーの あかりさんが好き~~~!!! 『ザ・ジェントル・ライアー~英国的、紳士と淑女のゲーム~』、千秋楽おめでとうございました。全員で全日程、とはいかなかったけれど、それでもこの状況下で舞台の幕が上がり、夢の一時を過ごせたことは奇跡のようで…