ジャンルの反復横跳び

宝塚歌劇その他、心惹かれたものについて

綺城ひか理さんの歌うキラキラのこと

綺城ひか理さんお誕生日おめでとうございます!

 本日7月14日は、綺城ひか理さんのお誕生日です!めでたい!!そんなおめでたい今日は、綺城ひか理さんが『明日への音楽#5』で歌う小田和正さんの <♪キラキラ> の素晴らしさを語りたいと思います。歌う綺城さんを見られるのはタカラヅカ・スカイ・ステージの『明日への音楽#5』!今月16回オンエアされているので全スカステ加入者の皆様見てください~~!<♪キラキラ>は、2002年に放送されたドラマ『恋ノチカラ』の主題歌で、小田和正さんのライブでは必ず披露される鉄板曲だそうです。繰り返されるフレーズと少しずつ上がっていく音程が特徴。綺城さんはこの曲を、緑と黄色のライトを背景に爽やかに歌い上げてくださいます(ロミジュリぽっぷあっぷを思い出したのは私だけではないはず)。お衣装も素敵で、薄い色のデニムの中から虹色のフィルムが覗いてカラフル。

<♪キラキラ>の歌で好きなところを順番に語ります

ゆらゆらゆら 心は揺れる
キラキラキラ 時は輝いてる

歌いだしの綺城さんがまず天才。「ゆら~ゆら~ゆら~」って歌って、「きらッきらッきらッ」って歌ってらっしゃるのがすごい。 歌声がゆらゆら揺れて、歌声がキラキラ輝いている。からだもそれに合わせて横に揺れたり、弾むようにしたり。楽しそうな笑顔がたまりません。

決して 君のことを裏切らない

ここは綺城さんの表情の話をします。あ、歌が上手いは大前提もはや自明の理(ブログの趣旨を放り投げないでください)。「裏切らない」で少しずつ目を細めて(涙袋がはっきり見えるところもどきっとします)歌い終わりにぱちりと瞼を降ろすところ。目に力が入って、少しだけ険しい表情になって、でもその後すぐに穏やかな表情になるんです。裏切らないよ、と、聴き手に向かって伝えてくれようとしたのでしょうか。それとももしかしたら、そう言ってくれた誰かに思いを馳せたのかな。この時の綺城さんの瞳が少し潤んでいるように見えて私の心臓がうるさい。

綺城さんの目はまん丸で、潤んでいるときは目に雫を溜めているように見えるときもあって、そして私が綺城さんのそんなお姿を拝見したことがあるのは、だれかを思ってお話をされるときだったから。だれかを思って、一生懸命に言葉を紡ぎながらまっすぐ前を見つめる瞳が潤んでいる姿をみて、ときめきの真ん中を射抜かれたような気がした日、私は綺城さんを応援することに決めたのでした。

出会えてよかったと言える日がきっと来る

「言える日がきっと来る」のところを強く歌う!という気概を表情から感じ取れるところが好き。私は綺城さんに、ニコニコしていることが多い人だという印象を抱いているのですが、このフレーズで見せてくれた表情からはお歌に対する矜持を感じてぐっときました。即座に始まる2番では一転切なさを纏った表情になるのもほんと…

ゆらゆらゆら 心は揺れる
キラキラキラ 時は輝いてる 

2番の冒頭も1番と同じ歌詞。でも歌い方も表情もぜーんぜん違うの。すごい。1番では未来に目線が向いていて、2番では過去(今)に向いているからかな、という印象を受けました。続く歌詞も「いまもういちど約束する/決して君のことを裏切らない」と「いつの日にかまた戻れるなら/その時帰りたいこの場所へ」なので。2番Aメロは全体的に哀愁を漂わせて歌ってらして、感情の乗せ方が的確過ぎる。改めて、音域の広いこの曲を歌いこなすのは相当大変だったのではないかと思う。「この場所へ」とか自分で歌ってみたら前のフレーズとの高低差も相まって、とても綺城さんのようになめらかに響かせられそうにありません*1

せつない思い出は ふたり 重ねてゆくもの
また来る哀しみは 越えてゆくもの
今はただ目の前の 君を抱きしめていたい 

「ふたり」と「君を」のところで胸に手を当てるところが好きなんです…少し眉間に皺が寄るところも好き。綺城さんがお歌を歌う時にどのくらい計算してパフォーマンスを組んでいらっしゃるかわからないのですが、右手は割と感情の赴くままに動かしているように見えて、だからこそ、他の人を思う歌詞で胸に添える手がいいなぁ素敵だなぁと思う。

キラめく星は 空にあふれてる

ここ!「星は」からの「空に」の歌い方がめっちゃ好きです。「星は」のところで敢えて息継ぎをしないからか、伸びやかな他の箇所と比べて話し声に近い声で歌っているところが好き。「空に」の「に」は低めに当てないといけない音のようで、下がり切れずに歌うと「あふれてる」もなんだか締まらないんです。だから、ここで少し声色が変わるのはその辺に対応するテクニックなのかな、とお歌詳しくないけど思っています。

今はただ目の前の 君を抱きしめていたい

「今は」を歌い始める前に、タンッというドラムの音がするんですが、そこで跳ねる綺城さんが大好き。"音"を"楽"しんでいるんだな~って伝わってくる。右の手のひらが水平気味なところがカッコいいのにかわいくてとってもツボです。

この愛はどこまでも ずっと続いて行くから
明日の二人に 明日の風が吹く

最後のフレーズまで楽しそう~。この曲は繰り返しのフレーズが多く、終わりにかけて徐々に盛り上がっていくので強弱の付け方も難しいポイントだと思っていて、綺城さんはラスサビ前の転調パートでの優しい声と、最後のパートでの力強い声の対比がとても素敵です。好きです。あと右手の話ばっかりしますがこの時の手がグーになっているのも好き。

綺城さんの歌が好き

歌がうまい、の要素には音程だとか声量だとか様々あり、声質によってその特性が活かされる曲も違うと思います。うまい人は沢山いるし、贔屓が一番!とかそういう持論を展開するつもりもありません。ただ私は、歌う、という行為は楽器を弾くことと同じなのだなぁと綺城さんのお姿をみて思いました。同期の仰る「歌っていう表現手段を(音楽学校の時に既に)持っている*2」という言葉の通り、歌は綺城さんの強みで、とっても素敵な魅力の一つ。綺城さんが丁寧に一音ずつ紡いでうまれるメロディーが眩く輝くのを目の当たりにした今、素直に、もっともっと綺城さんのお歌を聴きたいなと思います。『ロミオとジュリエット』で念願の<♪どうやって伝えよう> を歌いきり、『マノン』で綺城さん演じるミゲルのためのソロ曲が追加されて(神奈川楽しみにしてます!)、今の綺城さんご自身もそう思ってくださっていたら、そしてそれが叶ったら、こんなに嬉しいことはありません。言霊!

さいごに

 宝塚ファンの皆様のツイート、ブログを拝読する度に、私ももっと、好きな人の素敵なところを魅力的に書けるように文章力を磨きたいなと思っています。今回はそんな思いも込めつつ、ひたすら<♪キラキラ>を再生しまくって書きました。ほんの少しでも魅力が伝わっていたら嬉しい。なお、『明日への音楽#5』は極美慎さんもご出演されており、ソロ1曲ずつとデュエット1曲を披露してくださっているので、興味を持ってくださった方はぜひ15分まるっとお楽しみください。以下、今日以降の放送予定です↓

7/14(今日)  12:45-13:00
7/18(日)      00:15-00:30
7/19(月)      16:45-17:00
7/21(水)      22:45-23:00
7/24(土)      02:45-03:00
7/25(日)      18:45-19:00
7/26(月)      08:45-09:00
7/28(水)      09:15-09:30
7/30(金)      16:15-16:30

 来週には『マノン』が神奈川で幕を開けますね!今からめちゃめちゃ楽しみです。世の中に思うことも、日々の自分の鬱屈も、全部吹き飛ばすくらい楽しみな予定が未来にあるってすごく幸せなことなので、ヅカファンでよかったなぁと思う今日この頃です。どうか無事に幕が開いて、誰も欠けることなく、千秋楽の幕が下りますように。

*1:宝塚カフェブレイクで「なめらかな低音」と綺城さんの歌声を評していたのがお気に入りです。

*2:永久輝せあさんとお二人で出演されたスカステのオリジナル番組『ゆるり ふんわり ふたり。』での永久輝さんの言葉。あかひと好きよ。