ジャンルの反復横跳び

宝塚歌劇その他、心惹かれたものについて

涙したドラマのヒロイン

インディーズのデビューシングルから最新曲まで聴いてみようをはじめたので、その間に思うところを書きます。

初恋の人でした。あの日、渋谷のサイネージ広告から流れてきた曲が他の曲だったら、きっと顔をあげていなかったでしょう。サビがあのフレーズでなかったら、曲に辿り着くことはできなかったかもしれません。ベッドに寝転がって再生したライブ映像があの衣装で歌い踊った映像でなければ、彼女と出会うことはなかったかもしれません。このエントリのタイトルにしたフレーズを歌う彼女の姿に衝撃を受けたあの日の夜、私は初めて、応援したい!大好きだ!と思う女の子たちに出会いました。

「もっと歌を聴いていたかった」「最高の歌声でした」「大好きでした」
―なんで、もう全部過去形なんだろう。

「もっと歌を聴きたい」「最高の歌声だ」「大好きだ」「これからもずっと」
―そう言うことはもう、できないんだろうか。

昨日のうちに何かしらの動きはあるだろうと思っていて、公式サイトを何度もリロードしました。さよならの文章を何度読んでも実感がわかなくて、震える指で、彼女の家族のような存在の人が綴ったことばを手繰りました。頬を伝うものがありました。ご自身も気持ちの整理のつかないだろう中、本当に本当にありがとう。

世界で一番輝く彼女を、彼女が着たいドレスを着た彼女を、なるっっべく大きな会場で、その場に居合わせて、祝福して送り出せたらよかったな。歌声に酔いしれて、ペンライトを振り回して、声を出すことに躊躇しなくていいご時世で、寂しいけど幸せだったなぁって噛みしめながら家路につきたかったな。ああもう、全部叶わないなんて、やるせない。悲しみと悔しさと寂しさと少しの怒りと、ごちゃまぜの感情で胸がいっぱいだ。

どうか、笑えていますように。美味しいご飯を食べられていますように。ぐっすり眠れていますように。彼女が大事にしている人達が、彼女のことを大事にしてくれますように。……そんなこと、願うまでもなかったね。彼女とずっと一緒にいた、これからもきっと一緒にいる人たちが届けてくれたことばを読んで、今ぼろっぼろ泣いている。みんなのことが大好きです。

私は、彼女と出会って、彼女たちを応援するようになって、次第に、私自身も彼女たちのようになりたいと思うようになりました。私の目に映る彼女たちは、それぞれが理想とする姿に向かってたゆまず努力を続ける、かわいくてカッコよくて優しくて美しくて強い女性です。また明日もがんばろうって、彼女たちをみると思えるんです。これから先もずっと、彼女のおかげで、そんな大切な存在に出会えたことは変わりません。めちゃめちゃ感謝しています。彼女に出会えたことも、恋をしたことも、変わりません。

さゆちゃん、ありがとう。大好き。また会いたいです。